journal

  1. HOME
  2. journal
  3. いすづくりワークショップ@みなと土曜市

いすづくりワークショップ@みなと土曜市

更新日

2025年8月9日に毎月第二土曜に築地駅周辺で開催されるみなと土曜市に出店しました。

出店の経緯は、以前同ワークショップをリノキューブで開催した際にミナトランニングクラブのメンバーの方に参加していただき、これを自分たちの出店先でもやってほしい、という声をいただいたため、今回ミナトランニングクラブとのコラボ企画として出店に至りました。

そして、このみなと土曜市の会場でもある築地口の商店街も私(山際)自身の生まれ育った西築地小学校学区ということもあります。

私の小学生時代はここに公設の市場があり、八百屋や肉屋、書店、文房具屋など、自転車がずらっと並び何かと賑やかな商店街でした。それが次第に時代の流れで個人店が畳まれ、他の施設が介入するなど商店街としての側面が薄まり、更にスーパーマーケットもなくなり生活すること自体が不便となってしまいました。それを少しでも補う形でできたのが「みなと土曜市」らしいです。関係者曰く。

こういった空き家問題は全国的にあると聞きますが、どの地域にも当てはまる劇薬があるわけでなく、住民の方と向き合いながら少しずつ試行錯誤されているのが実情のようです。名古屋市は空き家問題として商店街再生を中心に動き出し始めていて、個性的でおもしろい場所が少しずつ増えている印象です。そしていずれこの築地口も…。

導入が長くなりましたが、とにかくそんな背景を踏まえて今回出店させていただきました。

今回は、いろんな人たちの手で繋いで一脚の椅子をつくろう、ということでビス打ちをメインに進めました。

ビス打つ位置にちゃんと下書きしたい人、必要以上に最初から最後まで慎重な人、勢いよくやりすぎてうねうねしちゃう人…ビス一本打つにも性格がでてて面白かったです。

ちなみに会場は、旧築地口公設市場。ここでよく戦隊モノ人形入りソーセージ買ってもらってました。

完成した椅子はひとまず港まちづくり協会の拠点「ポットラック」に納めましたが、またミナトランニングクラブのイベントの際には登場するはずなので、どこかで見かけた際は是非腰掛けてもらったり、様々なビスの納まり具合を見比べてみてください。

ちなみにそのポットラックは昔、京屋というお店で文房具や本、CDも売ってたお店。みんなここで文房具買ってました。当時はJリーグ文房具とか異常に流行ってたなぁ。

土曜市自体もいくつか催しがあっておもしろかったです。毎月企画も少しずつ変わるので興味のある企画の際は是非。

今回はそのポットラックで50年前の京屋オープン当時の写真の掲示がありました。私自身は先述の通り、ここまでではないですが賑わってた記憶ありますが「え、昔はこんなに賑わってたの!?」とこの写真を見た近所の女子高生が驚いていたのが印象的でした。

 

日頃はひとつひとつのリノベーションを「点」で行う仕事をしているわけですが、それぞれに歴史があり大切にしてきた人がいることを忘れてはいけないということ、そしていずれはその「点」が「線」となり「面」となり新しい歴史をつくり得ること、リノベーションには無限の可能性がありかっこいいものであること。物心ついた時からある風景の変化に、妄想を交えていろんなことを感じました。

今回はワークショップという形で参加しましたが、いろんな形で地域やコミュニティに開いていきたいと考えてます。今回はその試行錯誤のうちのひとつ。貴重な体験をありがとうございました。

各種お問い合わせ