小学校での「キャリア教育」
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先日、津島市の小学校の5・6年生に授業をさせていただく機会をいただきました。
「キャリア教育」という取り組みで、様々な職業の人から話を聞いたり体験することで、子どもたち一人一人が将来について考えるきっかけとなることが目的とのこと。
中学や高校ではある話と思いますが、小学校から行うのはとても素敵な取り組みですね。
そもそもこのようなお話をいただいたきっかけはその小学校に通う生徒の親が私の高校時代の同級生で今回のキャリア教育の取り組みがはじまるにあたり学校側に私を推薦してくださったそう。
確かにリノベーションの範囲は広く、一般的なイメージで男性的な「建築」要素も女性的な「インテリア」要素もそれぞれ含んでいたり、家具やデザインなど興味を持つポイントは多いのかもしれません。
そんな貴重なお話をいただき、更に授業の内容はおまかせとのことだったので「理想の家をデザインしてみよう」とワークショップをメインに行いました。
設計で重要なことは「想像する」ことはもちろんですが、それを言葉や図面に翻訳して「伝える」ところまでが大切と考えてます。どんなに素敵なアイデアでも、依頼主然り施工者に伝わらなければ形にならないので。
そのため根拠のない「なんとなく」の要素は極力なくしたいと私自身も常日頃思っているのでどのように考えたか短くていいので何人かに発表してもらいました。
そのワークショップ以外にも、リノベーションについてもお話させていただきました。
少子高齢化に伴う人口減少、そして空き家問題。
例えば生まれ育った町並みが廃墟だらけで誰も近づかなくなり、やがて人がいなくなってしまう…
現状、いろんな地域がそうなりつつある状況だと思います。
今の風景を大切にするために何ができるか、その要所でリノベーションが不可欠になってくると信じてます。
最後のアンケートで、そこに共感してくれた子が何人かいたことが嬉しかったです。
最後に、
「人を作り 空間を造り 物語を創る」
これはリノキューブのコンセプトですが、今回のキャリア教育はまさに「人を作る」という部分でとても重要な取り組みで私個人としてもとても貴重な経験をさせていただきました。継続的にこのような活動もしていきたいです。